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今日は、旧山鹿郡三十三観音霊場の五番札所であります山鹿市の鍋田地区にある『 智徳寺 』をご紹介します。

禅宗の古寺跡、山鹿湯町商人の参詣が多かった。

場所は、こちらです。

国道443号線を南関方面へ進み、川辺郵便局を過ぎた先で、左へ大きくカーブする三差路を通過し、左側3つ目の坂を上ると右手にあります。坂の上り口は、坂の反対側に「リブワーク」という会社があるのが目印になるかと。
坂を上っていくと、途中水の湧き出る場所があり、その角を右に曲がると、すぐ左側の上がったところにお堂があります。

お堂は、平成6年に改築されています。一間×二間で広さで、アルミサッシの窓、格子戸がつけられており、手入れの行き届いた管理がされています。


本尊は、十一面観音座像の金色仏。高さは、約50センチで、本尊や四体の仏像は京都に出して、彩色していただいているそうです。

江戸期は、水運祈願の信仰対象

『 鹿郡旧語伝記 』には、「智徳寺は古大寺の跡、本尊観世音。この寺屋敷の内に、石群多し。誠に一山と見ゆる」とある。この地は寺山とも呼ばれ、禅寺の古刹であったと伝えられ、裏山は室町時代の住職の印塔、五輪塔、その他の石造物が残っている。山号は、長谷山。
『 肥後国誌 』にも出ており、往時が偲ばれる。
帆掛け船を描いた絵馬が、江戸時代中期頃の菊池川の水運の盛んな様子を示しており、貴重な資料である。

■ご詠歌
ただたのめ たのまば誰かすてぬべき もるる見もなき ちかいなるもの 

 


※この記事は、以下の書籍を参考に書いています。
(山鹿双書四・旧山鹿郡三十三か所札所巡り・児玉徳夫講演録より先生講演録)

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