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– 安養寺 – 旧山鹿郡三十三観音霊場 十一番札所
今日は、こちらの札所のご紹介です。
旧山鹿郡三十三観音霊場・第十一番札所
≪ 安養寺 ≫
国道沿いにあり、赤い帽子のお地蔵様が目印です。
地図はこちら。
-≪ 地域の鎮守の杜にある、古くからの信仰の地 ≫-
国道3号線の鹿北町に近い、津留地区の「今寺」にある。
今寺地区の集会施設や消防団車庫が手前にあり、ほぼ国道に面している。
広い境内を持ち、猿田彦大神や五輪塔等が多くある神域。天神社・水神社もある。
本尊は聖観音の座像。右手に蓮華、左手に独鈷の様なものを持っておられる。
-≪ 鎌倉時代末期の寺院跡か ≫-
「肥後国誌」に、
「長月山安養寺跡 安野氏建立の禅刹也と云伝う今や一堂に観世音を安置す」
とある。
『熊本県の地名』(平凡社刊)の、「安養寺跡」によると、伝承では今寺という旧村名の起源のところといわれ、他の廃寺に対し、当寺を称したことによるという。
周囲の地形から、往時の伽藍配置が推測される。
鎌倉期の宝筺印塔の部分、永禄5年(1562)銘の板碑があり、これを物語っている。
■ご詠歌
晩鐘に 今日の名残をおくりけり いつくる暮れに 命はてなん
(山鹿双書四・旧山鹿郡三十三か所札所巡り・児玉徳夫講演録より先生講演録より引用)
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