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昔話もある、小坂の向かい合う磨崖仏
今回は、山鹿市三岳の「小坂」という地区にある、磨崖仏のご紹介です。
向かいあう磨崖仏
場所はこのあたりです。
国道3号線を山鹿市内より、福岡方面へ北上し、三岳地区を進み三岳小学校を通り過ぎ大きく左にカーブすると、右に「金堀橋」という橋があり、そこを渡ると「小坂地区」に入ります。県道197号線を少し進むと、右側にこのように補強された崖があります。
この場所の右側に四角くくり抜かれた様にしているところがあります。
この部分に、磨崖仏があります。
離れているとよくわかりませんが、近くによると仏像が彫られているのがわかります。
彫られた仏像は、穏やかな表情をされていますね。
右側の写真では、「享保15年8月」(1730)と彫ってあります。
また、この磨崖仏の北側の崖にも、もう一つの磨崖仏があります。
こちらの磨崖仏は、20メートルの岩壁に3メートルほどの菩薩が彫られており、大変見事な菩薩様です。
状態も良好で朱色の宝珠がはっきりとみられ、地蔵菩薩と思われます。熊本県内でも珍しいものだそうです。
この菩薩様の右には、「寛政元年」と江戸時代後期(1789)の銘が彫られています。
磨崖物にまつわる昔話「きつねの道おくり」
この、南側にある磨崖仏には、「きつねの道おくり」という昔話があります。
昔、この小坂の地には石切り場がありました。
この石切り場付近を「おせんじょ」と呼んでいたそうです。
それは、その昔「おせん」というキツネが住んでいたからだそうです・・・・・・。
さあ、このきつねの道おくりの昔話は、また今度ご紹介しますね。
ではでは~~。
※この記事は、以下の書籍を参考に書いています。
(小坂を歩こうフットパスガイドブック)(三岳小学校教育百周年記念誌)
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2019年 5月 30日
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