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鍛冶集団の神” 天目一箇神 ”を祀る薄野一ツ目神社 [山鹿市三玉]
こんにちは。
またまた前回の投稿から時間があいてしまいましたね。
最近は、ちょっと本などを改めて読んでいます。
こちらの、「古代の鉄と神々 (ちくま学芸文庫)
本についてのお話は、また今度・・・。
さて、山鹿にも鍛冶の神をまつる神社があります。今日はその場所を紹介します。
鍛冶集団の神” 天目一箇神 ”を祀る薄野一ツ目神社
山鹿市の三玉という地区にあります、地元の方は『一つ目さん』と云われる神社です。
一つ目さんの場所はこちら。
春には参道沿いに桜が咲き、そのあとには神社裏の水源には蛍がたくさん飛び、多くの方々もお越しになり大変にぎわいます。
※山鹿市の素敵な場所を写真で紹介されている、『Yamaga Photo Story』さんのインスタグラムの写真です。
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さて、本題に戻ります。
こちらの神社の由緒書から紹介しますね。
＜ 社 記 ＞
本社薄野神社は、天目一箇神を奉り、一般に一ツ目神社と称する。
肥後国誌に記載されている社殿裏の世止命の池の水生植物群落 春の桜 秋の紅葉など県北の名勝として広く知られている。
今から、約千五百年の昔、継体天皇の四年（５１０）十一月高天山の神主若山蓮（むらじ）後裔吉田氏が斎き祀ったといい県内屈指の古社である。
現在の社殿は焼失後、元禄六年（１６９３）二月に建立したが再び炎上。安永八年（１７７９）再建
拝殿は天明三年（１７８３）十月、楼門は寛延四年（１７５１）の建立である。
もと旧三玉村の村社であったが、昭和２１年３月宗教法人となった。昭和２７年新法人切替によって久原の本今田、永田本霊仙に奉祀する菅原神社三社及び催合の天神社を飛地境内神社とした。
祭神はいずれも菅原道真公である。
伝承によると、往古旧三玉村蒲生の不動岩と旧三岳村彦岳権現が首引きをした時、この地にあってわが子の首引きを案じていた母神の目に首引きの大綱の端が当たり、一目を失われたので、その母神を祀って一ツ目神社と称するようになったという。又、民俗学上では、天目一箇神は古代における鍛冶集団の祀るところであるともいう。
平成3年9月の第19号台風の為、拝殿は倒壊し社殿、楼門、境内社なども多大な被害を受けたので、氏子相謀り拝殿並びに籠堂新築し、社殿、楼門、境内社を修復し平成5年4月3日盛大な落成式を挙行した
＝ 拝殿の案内より ＝
一つ目さんは、５１０年に祀られたとのことで、非常に古い由緒のある神社なのですね。
立派な楼門の中には、木彫りの狛犬と随人様が祀られています。
随人様の片方の方は、右目がなく一つ目になっておられますね。
拝殿には、様々な絵馬も奉納されています。
社殿には、四方に赤い鳥居がある他には見ない珍しい作りですね。
また、境内社として
◎ 八坂神社 [ 祭神：素戔嗚尊 ]
◎ 熊野坐神社 [ 祭神：伊弉冊命 ]
◎ 木幡神社 [ 祭神：天忍穂耳命 ]
◎ 稲荷神社 [ 祭神：倉稲魂命 ]
◎ 天満宮 [ 祭神：菅原道真 ]
が祀られています。
境内には、猿田彦大神の碑も３基祀られています。
※『三玉 お宝 ガイドブック』より※
本社を有名にしたのは、寛政の頃（１８世紀）伊勢松坂の本居宣長の門に学び、肥後の国に初めて国学を導入した社司” 帆足 長秋 “である。
彼が、書写した古事記伝は隆買う評価され、県重要文化財に指定されている。
又、彼が書いた神社絵図も今に壮厳な本社の往時を語っている。
境内裏には『世止命の池』があり、名勝地である。
本居宣長の『玉勝間』十一巻に、肥後神楽歌として、
『一目のよとみの池に船うけてのぼるはやまもくだるはやまも・・・』という一句が刻まれている。
この神社紹介の社記の段に、書いております、不動岩と彦岳権現の首引き伝説は有名ですが、その時母神の目に当たって飛んだ片目については、このような逸話もあります。
一ツ目神社より、西に『萱場』と云う集落があります。
ここに、生目神社が祀られています。
先に述べた、首引きの伝説の時、切れた大綱の端が母神の左目にあたり、それにとり飛んできた『生きた目』が畑に落ちたそうです。
その生目を村人がここに祀ったとの伝説があります。
なかなか面白い伝説が多くありますね。
不動岩と彦岳権現の首引き伝説。
こちらについては、叉ご紹介しますね。
ではでは～～。
＜こちらの神社を動画でご紹介します。＞
※動画の制作は、山鹿市を拠点に活動されている[ Local Discovery Channel ]さんです。
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