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(民話) – 北山円心 – 芋生の宮相撲取りのお話
今日は、山鹿市鹿北町の芋生地区に伝わる昔話のご紹介です。
『 北 山 円 心 』
北山円心は、芋生の人で宮相撲取りでした。
しかし、どこに行っても負けてばかりで一度も勝つことが出来ませんでした。
円心は、残念で残念でたまりませんでした。思いあまった末、不動さんとの首引きに勝ったという言い伝えの残る彦岳権現さんに力をお授けください、と御願立をしました。
それから毎日、竹を一本ずつ担いで日参しました。
百日満願の日を迎え、今まで担ぎ上げた百本の竹を一度に担いで帰りました。
家に帰り、入って上がろうとしますと、上り口の根太が、「めりめり」音を立てて折れてしまいました。「これはきっと力があり過ぎるからだろう。これもまたこまる。」と思って、再び彦岳さんに
「向う一倍の力をお授けください」とお願いしました。向う一倍というのは、相手の力が八あれば九、級の力があれば十という意味です。
それから後は、ふしぎにどんな力の強い力士にも負けることなく、あっぱれな大力士を鳴ったという事です。
彼は、御願成就のお礼に、碑を建てました。
『 奉寄進彦嶽大権現 元禄十一 戌寅 八月吉日
芋生村 北村円心 敬白 』その碑は、今も釘の花観音堂の裏に建っています。
さて、いかがでした?
確かに力の強い彦岳さんに百日祈願をしたら、御利益もあったかもしれませんね。
向う一倍の力というのが、いいですね。
負けはしないけれど、圧倒的すぎないその感じ・・・大好きです。
この北山円心の碑ですが、場所はこちらにあります。
山鹿市内から福岡方面へ進むと、鹿北町に入ります。
『釘の花』という地区があり、信号より、左へ入るとすぐ右手に観音堂がありその裏手に、円心の碑があります。
結構、大きな碑ですが、観音堂があるので見過ごしてしまいがちではありますね。
何かのついでに、立ち寄られてみてはいかがですか~?
何かしらパワーをいただけるかもしれませんよ。フッフ~♪
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